夕刊フジ 2002年3月12日付 掲載記事詳細




採用ホームページ作成ツール
「エム採用」開発


 今年1月の完全失業率は5・3%、人数にして344万人だ。それに対して企業の求人倍率は0・51倍。こんな時代だからこそ、企業側、応募者側それぞれにとって、良い相手と巡り合えるかどうかは大問題だ。そんななか、若者にとっては一番身近な携帯電話を"求人の場"に変えるための採用ホームページ(HP)作成ツール「エム採用」が、人材採用コンサルティング会社のキイストンから登場した。
 「携帯電話で採用の連絡を取り合えたら、レスポンスが早いし、良い企業情報やアドレスなどを友達にも伝えやすいというメリットがあります。とくに中途採用の場合、日中に連絡が取りにくいことが多いので、かなり役立ちます」と同社代表取締役の細見氏は語る。
 いまや15−65歳の2人に1人が携帯電話を持つ時代。求職の層と携帯保持者の層も、ちょうど重なる。
 「とくに今の若者は、面と向かってうまく話すことができません。けれど携帯なら、企業と個人を近づける大きなツールとなるでしょう」
 企業側のメリットも大きい。「エム採用」を使えば、パソコンや携帯電話から条件を指示するだけで、求人の際に必要な会社情報、交通アクセス、各種アンケート、人事担当者からのメッセージなどを盛り込んだ携帯電話用のHPを簡単に作れる。修正や管理もパソコンや携帯電話から指示できる。
 価格もリーズナブルだ。トップページ込みの5ページ分の費用は無料、必要なのは月額5000円の管理費だけ。HPはドコモ、au、Jフォンの3キャリアに対応している。「エム採用」を"採用"すれば、これまでHP制作会社に依頼していた制作料を抑えること可能なのだ。
 「新卒者の応募をいきなり携帯で行うのは軽率なイメージがありますが、会社説明会の告知や案内、2次・3次面接の案内や内定者へのフォローにはちょうど良いですね。中途採用やアルバイトの募集には最適です。従来の紙媒体だとスペース的に盛り込めなかったメッセージなどを入れられるため、(応募者の)的を絞ることができます」
 リクルートから独立して92年に同社を設立した細見氏は、まさに転・就職のプロ。同社は現在、全国で約650の求人メディア媒体を取り扱っているが、そんな細見氏と同社の経験と実績にもとづいて開発されたのが「エム採用」というわけだ。
 「近いうちに、中高年者やSOHO向けのサービスも考えてます」という細見氏。従来とは逆の発想で、個人から企業へ売り込みをするサイトも作るというのだ。企業が何を求めているのか、どんな売り込み方が効果あるのかを知りつくした同社ならではのサイトとなりそうだ。



 
無断転載禁止。全ての著作権は(株)キイストンに帰属します。