飲食店経営 2004年11月号 掲載記事紹介




24時間応募可能な携帯メール活用の求人で人材確保  古奈屋(本社/東京・豊島区)


テレビ、雑誌にも頻繁に登場するカレーうどんのパイオニア「古奈屋」。同店のカレーうどんは、代表取締役の戸川貞一さんが試行錯誤の末に作り上げたもの。22種の素材を2日間じっくり煮込んでうま味を引き出し牛乳でのばしたカレーは、つるつるした細めのうどんによく絡み、一度食べたら病みつきになる。
1983年、巣鴨のとげ抜き地蔵近くに店を構えたが、連日行列ができるようになり、2001年、2号店を出店。その後、カレッタ汐留、横浜ランドマークプラザ、六本木ヒルズなど話題性の高い商業施設内への進出を開始。今年に入ってからも、コレド日本橋、丸の内オアゾに出店、現在では10店舗を構える。
「オンリーワン企業として、どこにもない味を提供し続けていきます」と事業本部管理部の鹿島啓文さんは語るが、内装は店によって異なるものの、和と洋のコラボレーションというコンセプトは同じ。独自のカレーうどんの味も変わらず、どの店も行列ができる人気店となっている。
しかし出店に当たり切実な悩みもあった。オフィス街では飲食店のパート・アルバイト(P/A)が集まりにくく、求人広告を出しても反応が鈍かった。
そこで同社では、カレッタ汐留店出店を控えた02年9月、携帯電話のサイトを活用したキイストンの「エム採用」を導入した。
人材採用専用の携帯電話のホームページを開設し、募集要項やメッセージ、10項目までの質問が設定できる応募フォーマットを掲載。応募者は、携帯電話でこのサイトにアクセスして採用条件等を確認後、必要事項を入力して送信する。
送信後はサーバーのオートリターン機能で後日詳細を連絡する旨のメールが返信されるので、採用担当者は応募者のデータを確認してから連絡すればよい。
「アクセスしてくる人は20〜30代が中心で、時間帯は深夜が圧倒的です。実際に応募してくる人は、うちで働きたいという意欲がある人が多く、また、こちらから連絡を取る前に職業、年齢、自宅の最寄り駅、応募理由などの情報が分かるので話がしやすいし、採用率も高い」と鹿島さん。
9月14日にオープンした丸の内オアゾ店では25人のP/Aが必要だった。7月から求人誌に広告を出し、原稿の中に携帯の採用専用アドレスを掲載。50人近いアクセスがあり、8人が応募。その中から有望な人材として3人を採用することができた。
「原稿内容はIDカードとパスワードで自由に変えられるので使い勝手が良いですね。キイストンからアクセス状況のデータが送られてくるので効果も一日で分かる。6ヵ月月3万円のコースを導入していますが、多くの情報を応募者に提供することができる上、正社員採用にも使っているので、採用費の削減に大いに役立っています。(同氏)
今後は、エム採用の専用アドレスを記したカードをレジに置いたり、レシートやポスターに記載することを検討している。

成功のコツ
携帯サイトでの人材募集は時間的ロスも少ない
求人誌だけですと、電話の問い合わせは多くても、応募する人、さらに採用につながる人は少なく、時間的ロスが大きい。問い合わせる側も、時間的制約がある上、担当者が不在だと再度かけ直さなければならない。働いている人は特に大変だったと思います。しかしエム採用なら、いつでもアクセスでき、情報を見ながらゆっくり検討して応募できます。そのため、エム採用からの応募は採用につながるケースが多い。求人をエム採用だけに頼るわけにはいきませんが、若い世代の求人には有効で、今後の出店に当たっても大いに活用していきたいと思います。




 
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