ビジネスチャンス 2002年6月号 掲載記事詳細




キイストン
携帯版採用ホームページ作成システム
「エム採用」開発、正社員専用も発信


 人材採用コンサルティングを手掛けるキイストン(細見昇市社長、年商五億五百万円)は、携帯版採用ホームページ作成システム「エム採用」を開発、二〇〇二年一月十八日よりサービスを開始、正社員応募を躊躇する求職者から手軽さが評価され、反響が高かったことから、新たに新卒及び中途採用のカテゴリーを設けた。同社は一九九二年の設立以来、人材採用に関する業務一般を手掛けており、全国の求人メディア四百(都道府県平均約十五メディア)との契約を結び、一五〇〇〜二〇〇〇エリア内で求職者と企業との橋渡し的存在として運営してきた。
 細見社長(三九歳)はもともと、リクルートの求人誌の営業をしていた。三歳のときに九死に一生を得た体験から、生かされた人生だからこそ、人の役に立つことをしたい、という思いを小学生時代から抱いていた。実家は京都府の郡部で農業を営んでいたが、思いを達成するためには、実家ではなく新たな事業にチャレンジすることが必須と捉え、まずは企業への就職への道を選択し、リクルートへ入社。地域的に中途採用はしないという、京都の営業所に配属されるなか、オムロンやワコール、京セラ、村田製作所など世界を舞台に活躍する京都発信の大手企業へ体当たりし、中途採用の道を開拓していった。営業成績も全国でトップ3に入るなど、実績を上げた。
 そこでリクルート時代に得た人材採用に関する知識と人脈を生かし独立し、事業を開始した。
 「こんな三流でも人の役に立つことを第一に専念すれば一流になれるんだ、ということを実証したい。リストラや企業の倒産など人事に関しては暗いニュースが多いからこそ、橋渡し役として明るく、前向きな姿勢で求職及び求人側の双方に喜ばれる提案をすることで、人材に関しては欠かせない企業としての確立を目指します」
 そこで、より手軽に転職や就職できるツールとして携帯電話に着目した。携帯を活用することで日中は連絡を取りにくい学生や中途組との連絡がスムーズにでき、求職者側もより気軽にいち早く希望する企業との連絡を取ることができる点で、双方にとってメリットがあるからだ。就職情報の提供に終わらず、双方向性の情報発信ツールとしての特性を生かすことができるとした。
 また求人側の企業も、求める人材へ的確にかつ容易に発信できる作成システムであることと、紙媒体では書ききれない内容を盛り込むことができるため、より的を絞り込んだ人材募集を行うことができる。説明会の出欠確認や一次・二次面接の案内・確認や、担当者からの具体的メッセージも送信可能だ。自社で作成することにより、HP制作のための外部費用を削減できるのもポイントだ。
 既に導入した企業では正社員の応募が約二倍になった実績があり、特に女性の携帯利用頻度が高いことから、女性が主軸なファッション業界からの注目度が高い。新システムの浸透に向け、制作料金は五ページまで無料、月額管理料は五〇〇〇円とした。
 「年内には全国の求人メディアのネットワークを利用し、一〇〇〇社の導入を目指します。また今後は求職者側が自己PRできる企業への売り込みサイトも制作していきます。自己表現をして自分自身の才能や経験をPRすることも、自分自身の将来設計において必要不可欠となるでしょう」


 
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